高気密高断熱住宅は2階の吹き抜けエアコン1台で快適に過ごせるか
こんにちは!徳永和真です。
禅問答みたいなタイトルになってますね。
私のパッシブデザインの師匠である
PASSIVE DESIGN COME HOMEの木村社長の
研修のために名古屋に行ってきました。
今回の研修は木村さんの師匠の
野池先生が特別ゲストとして
来られていたので
エアコンの事で質問させて頂きました。
質問内容とは、
高断熱住宅なら、吹き抜けや2階のホールに
エアコンを1台設置すれば
暖房や冷房が家全体に行きわたるかどうか
というものです。
吹き抜けにエアコンを設置して
家全体で空気を循環させれば
エアコンの冷気や暖気が
各部屋に行き届いて
部屋の温度が均一化できる
という話をよく聞きます。
実際に、他の工務店さんの視察で
そのような施工も見たことがあります。
しかし、それが本当に上手くいくのか
気になっていました。
扉を開放しておけば温度は均一化できなくもないが…
野池先生のご回答は
「2階の個室問題」と呼んでいる
ということから始まりました。
夏の場合だと、2階の冷房は
壁や間仕切り越しでは冷たい風は伝わらないため
寝室や子供部屋などの扉を開けっぱなしにしておけば
室温は冷房の設定温度に近づくが
もし扉を閉め切った場合は
扉の下の数センチ程度の隙間では
冷房は行きわたらないというのが
結論ですというご回答を頂きました。
つまり、扉を24時間開けっ放しにすれば
部屋の室温が均一化できますが
個室のプライバシーの確保ができない課題が残ります。
扉を閉めた場合でも冷房が行きわたるよう、
壁にファンを付けて2階のホールから冷房を
各部屋に送れば問題は解決できますが、
そのような計画にするか
実際に説明がされているか
気になるところですね。
まとめ
やはり全館空調は一筋縄ではいかないと
再確認をした研修会でした。
消費エネルギーや湿度から空気質まで
話を聞けば聞くほど奥が深すぎますね。
2階の吹き抜けにエアコンを設置しただけで
各部屋の室温が均一化が出来るのなら
色々なメーカーが工夫を凝らした全館空調を
開発していないはずですもんね。
2階の個室問題は
長年気になっていたことなので
確信が持ててよかったです。
日々研修に参加して勉強が大事ですね!
では、また(^^)/