高気密高断熱の家は乾燥する?最高気温4℃の日に加湿器を止めてみた
「高気密高断熱の家は冬に乾燥する」
家づくりを検討されている方なら、一度は聞いたことがあるはずです。
アイホームの広報担当として、そしてこの家に住むオーナーとして断言します。
はい、これ以上ないほど「本当」です。
本日1月22日の松山市は、最高気温4℃。
乾燥注意報も出ている厳しい冷え込みです。
「これほど冷え込む日に加湿器を止めたら、湿度はどこまで下がるのか?」
気になった私は、あえて水の補充をしないまま寝ることにしました。一番気温の低い明け方に水切れを起こすはず。
さて、気になる無加湿実験の結果は…?
深夜3時、全室一斉に「湿度が急降下」
我が家は全館空調なので、どの部屋もほぼ一定の温度・湿度に保たれています。
グラフを見ると、深夜3時過ぎごろ、1Fリビングも2Fの寝室や防音室も一斉に湿度が急降下を始めました。
この時間帯に加湿器が止まったことがはっきりとわかります。
3時までは42.0%をキープしていた湿度が、朝には34%まで下がってしまいました。
室温は24.7℃とポカポカなのに、空気は一気にカラカラです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
そもそも「湿度」には2種類あるって知っていますか?
「34%」という数字を見て、「ひどい!乾燥しすぎ!」と思った方。
ここで一度、湿度の正体について整理させてください。
実は、湿度には「相対(そうたい)湿度」と「絶対(ぜったい)湿度」の2つがあります。
相対湿度(%)
私たちが普段目にする数字。
「空気が持てる水分の限界(コップの大きさ)」に対して、今どれくらい水が入っているかの割合です。
絶対湿度(g/m³)
1立方メートルの空気の中に、実際に何グラムの水が入っているかという「重さ(水分量そのもの)」です。
空気は、温度が上がると「水分を抱えられるコップ」が大きくなる性質があります。
部屋を暖めれば暖めるほどコップだけが巨大化し、水分量が変わらなくても、湿度のパーセントは勝手に下がってしまうのです。
さらに、外気温4℃の乾いた空気(絶対湿度わずか3.2g/m³ほど)を24時間換気で常に取り込み続けています。
つまり、加湿器なしでは「延々と除湿機を回している」ようなもの。 加湿器なしでは、この圧倒的な乾燥に太刀打ちできるはずがないんです。
だからといって24時間換気を止めると、二酸化炭素濃度の上昇や、結露・カビの原因になるなど、別の深刻な問題が出てきます。
健康でクリーンな空気を保つためには、換気は絶対に欠かせないものなのです。
「絶対湿度」で見れば合格点、でも「肌」は正直だった
今回の実験中、リビングのデータを見ると、湿度は34%でしたが、絶対湿度は7.44g/m³ありました。
一般的に、インフルエンザウイルスの活動を抑えたり、喉の粘膜を守るために必要な水分量は
「絶対湿度7g/m³以上」と言われています。
つまり、「ウイルス対策や健康面では、34%でもギリギリ合格点」だったのです。
しかし、現実はそう甘くありませんでした。
実は私、去年まで大型加湿器2台体制でしたが、「お手入れが面倒くさい!」という理由で今年は1台に減らしていました。その結果、湿度はだいたい40%前半。水補充を忘れて止まっている時間も増えていました。
すると、なんと息子の全身がガサガサに肌荒れしてしまったのです。
「数値(絶対湿度)上は健康ライン」でも、デリケートな子供の肌にとって34%は過酷な乾燥でした。
湿度の大切さを、痛烈に実感した出来事でした。
結論:乾燥は「家が暖かい証拠」。だからこそ加湿をしっかりと。
今回の実験で、加湿器を止めると高性能住宅はあっという間に30%台まで落ちることが分かりました。
でも、これは家がしっかりと「気密」され、24時間「換気」され、そして何より「暖房」が効いている証拠。
乾燥は、高性能を使いこなしている勲章のようなものです。
心の中で息子に「ごめん!」と謝りながら、
・面倒でも、加湿器のメンテと水補充を頑張る。
・室内干しや、お風呂の湿気を積極的に活用する。
この二つを胸に、もっとしっかり加湿しようと決意したのでした…
「数字」だけに安心しすぎず、自分たちの「肌感覚」を大切に。
この冬、加湿のひと手間を惜しまず、最高の住み心地を追求していきましょう!

