エアコンからの水漏れで緊急メンテナンス
こんにちは。
朝夕はずいぶん過ごしやすくなりましたが、昼間はまだ冷房がないと厳しい暑さですね。
もうそろそろ冷房シーズンも終わりが近づいてきましたが、エアコンのメンテナンスはされていますか?
エアコンのフィルターは、2週間に一度のペースで掃除をしておくと、エアコンの負荷が減って電気代の節約になると言われていますが、他にもチェックしていただきたいところがあります。
それは、エアコンの排水ホースです。今回は、エアコンの排水ホースの詰まりが原因で起きた、水漏れについてご紹介します。
天井に水漏れが!緊急メンテナンス
先日、オーナー様から「天井から水が漏れている」と連絡を受けて、緊急メンテナンスに伺いました。
全館空調「マッハシステム」のお家で、室内の吹き出し口に水滴がついており、周りにも水濡れの染みができています。
水滴の大きさや、周りに染みができるほど水量があるとなると、単純な結露水の可能性は低い。では、どこから水が…?と考えました。
こちらのお宅では、水が染みている吹き出し口の近くにマッハシステムの空調室があり、ちょうどこの上をエアコンの排水ホースが通っています。つまり、怪しいのはエアコンからの水漏れです。
エアコンの水漏れの原因の多くは、排水ホースの詰まりによるものです。
冷房運転をしているときには、エアコン内の熱交換器を通じて、熱い空気と冷媒ガスの間で熱交換が行われます。この時にエアコンの中で結露が発生し、排水ホースから外部へ水が流れます。室外機の周辺が濡れているのは、このためですね。
排水ホースが詰まるとホース内に水が溜まり、やがて限界を迎えて水漏れが起きてしまうのです。
エアコンの排水詰まりの原因は…スライム!
今回は、現場の発生状況から考えて、排水ホースの詰まりが疑われました。
排水ホースの詰まりは、このサクションポンプを使って解消していきます。
ホームセンターやネット通販などでも手に入りますので、エアコンを酷使される方は常備しておいてもいいかもしれません。
使い方はとても簡単で、ポンプの先端をエアコンの排水ホースに差し込み、ハンドルを引くだけです。もし排水ホースが詰まっている時は、重たく抵抗を感じるはずです。抵抗がない場合は、詰まっていないので作業は終了です。
逆流を防ぐため、ハンドルを戻すときは必ず排水ホースから抜いて戻します。何度かこれを繰り返して、詰まっているものが排出されれば、作業は終了です。
今回は大量のスライムと、溜まっていた水が出てきました。
スライム発生の原因は、冷房運転でできる水分と埃が、カビや雑菌などと反応することで、このようなドロドロとしたゼリー状の物体になります。
スライムの発生を防ぐためには、フィルターのお手入れが一番大切です。フィルターが汚れていると、エアコンに負荷がかかるだけでなく、エアコンの内部に埃が侵入しやすくなります。
特にマッハシステムや小屋裏冷房などの全館空調のお家で、常に運転している場合、運転時間が長いため埃も溜まりやすくなります。また、エアコンにお掃除機能がついていても、運転中はお掃除機能が動かないため、意識的に掃除する必要があります。
また、マッハシステムや小屋裏冷房では、エアコンの室内機が空調室内や小屋裏にあるため、普段目につかないので水漏れが起きていても気づきにくいというデメリットもあります。
点検もかねて、定期的に空調室やエアコンのフィルター掃除を行うことをおすすめします。また、冷房シーズンの終わりには、排水ホースのお手入れもしておくと安心ですね。
まとめ
快適な生活を約束してくれる、全館空調。アイホームの全館空調である、マッハシステムや小屋裏冷房は、一般的な家庭用エアコンを使用しているため、メンテナンスも今までのエアコンとほとんど同じです。
しかし、普段目に入らないため、水漏れなどのトラブルが起きていても、気づくのが遅れてしまうこともあります。
電気代の節約にもつながりますので、こまめにメンテナンスを行い、トラブルの発生を防ぎましょう!