災害に強い家とは?家づくりに欠かせない防災対策基礎知識
こんにちは。
9月1日は「防災の日」であることをご存知ですか?
災害級の雨が降る恐れのある、線状降水帯の発生も度々耳にするようになり、日本全国のどこかで毎年のように土砂災害発生のニュースが流れていますね。
また、南海トラフ巨大地震が今後30年以内に70~80%の確率で発生すると予想されており、家づくりにおいては災害対策は必ず考えなければならない問題です。
今回は、災害に強い家づくりのポイントをご紹介します。
災害に強い家は、土地探しから始まる
皆さんは、土地探しで重視するポイントは何ですか?
価格、立地、広さ、利便性…など様々なものがあると思いますが、ぜひ気になる土地を見つけたときにチェックしていただきたいのが、「ハザードマップ」です。
国土交通省の「重ねるハザードマップ」は土地の成り立ちや特徴のほか、地盤強度などをみることができます。また、洪水や浸水リスク、土砂災害リスクといった様々な情報も重ねてチェックすることができます。
まだ住みたいエリアが決まっていない方は、ハザードマップの災害リスクを見ながら考えるのもいいですね。
揺れに強い家はシンプルな形が一番
災害に強い家づくりには、どのような形の家を建てるのかも重要です。
例えば地震が発生した場合、建物には横方向と縦方向に大きな負荷がかかります。建物がL字など、凹凸が多いデザインの場合は接続部分に負荷が集中するため、亀裂が発生しやすくなってしまいます。
一方で、正方形や長方形などのシンプルな形であれば、建物全体で揺れの負荷を吸収しやすくなるため、地震に強くなります。
また、建物の強度には、柱や壁の配置も重要です。窓や開口部が多く、壁や柱が少ない家はやはり強度が落ちてしまいます。だからといって量が多ければいいというものでもありません。
建物全体にバランスよく柱と壁を配置することで、建物の重さを均等に受け止めることができ、強度が上がります。
アイホームでは、許容応力度計算による耐震等級3を全棟取得しています。学校や消防署などの公共施設と同じ、高い耐震性で安心してお住まいいただける家をご提供しています。
耐震等級については、こちらのブログでも詳しく説明していますので、ぜひチェックしてみてください。
快適に暮らせる家は災害時にも強い!
実は、毎日を快適に暮らせる家にも、災害対策に通じるものはたくさんあります。
例えば…
- 回遊性のある間取り
- 高気密高断熱の家
- パントリーなどの収納スペースが充実した家
- 造作家具を取り入れた家
それぞれ簡単に解説していきます。
1:回遊性のある間取り
行き止まりのない間取りは、生活動線が複数あり利便性が高いですよね。家事ラクにも繋がり、人気の高い間取りです。
災害時にはドアが開かない、家具などが倒れて通路が塞がれることが考えられます。そのような時も、複数の動線があればリスク分散ができます。
2:高気密高断熱の家
温度ストレスのない、快適な環境を作るのに欠かせない高気密高断熱仕様の家。
アイホームでも、高気密高断熱は特に注力している部分です。
気密性や断熱性の低い家は、外気温の影響を受けやすくなります。停電が起こり、冷暖房が使えなくなると、ただでさえ不安な中で、暑い・寒いという不快感にも悩まされることになります。
冷暖房機器が使えなくても、ある程度温度をキープできる家は、災害時にも安心です。
3:収納スペースが充実した家
災害時に備えて、最低でも3日分の食料や飲料水を備蓄しておく必要があります。大規模災害に備え、1週間分の備蓄が必要とも言われるようになりました。
十分な備蓄品を収納しておくためには、ある程度まとまったスペースが必要になります。こうした備えをしておくためにも、収納スペースにゆとりがあると安心です。
また、調理しなくてもすぐに食べられるものを普段から買い置きしておき、使ったら補充する「ローリングストック」も、パントリーがあれば無理なく行えそうですね。
4:造作家具を取り入れた家
災害対策に造作家具がなぜ有効なの?と思いませんでしたか?
造作家具は家の建築と同時に作るため、建物にしっかりと固定されています。
つまり、大きな家具でも転倒リスクが極めて低いんです。
机やテーブルなども、強い揺れで動いてしまうことがありますが、造作カウンターにしておけばそのような心配もありません。
造作家具は置きたい場所に合わせて作るので、大きさもピッタリなうえに、安全面でも安心です。
まとめ
家づくりのときに避けて通れないのが、災害対策。
あまり考えたくはありませんが、万が一に備えてしっかりと対策しておくことで安心して暮らすことができます。
大切なご家族を守るための家づくり、ぜひ私たちアイホームと一緒に考えてみませんか。