全館空調の故障体験談!真夏のガス漏れトラブルと対策方法を解説
「家じゅうどこにいても快適」全館空調に憧れて家を建てた方や、これから検討している方も多いのではないでしょうか。
私自身、全館空調の家に住み始めて5年。真夏でもどの部屋も涼しく、冷房の効きすぎによる不快感もなく、とても快適に過ごしてきました。
ところが今年の夏、ふとした違和感から思わぬ大ピンチを経験しました。
「冷房が、なんだか効いていない…?」
「あれ、なんか冷えが弱い?」からはじまった
8月も半ば過ぎ。なんとなく去年より冷えが悪いかも…と思うことが増えました。
エアコンをチェックしてみると、それなりに冷たい風は出ていますが、どうも冷えない。
エアコンのフィルターの汚れをチェックしたり、マッハシステム独自の空調室のフィルター掃除もしました。
室外機に直射日光が当たると冷房効率が下がるというので、西日が当たらないよう日除けもつけている。室外機周りの整理や、フィンの水洗いなども行いました。
それでも改善せず、設定温度をどんどん下げる毎日。去年は24℃設定で25℃前後まで冷えていたのに、今年は22℃設定でようやく26℃台をキープできる状態になっていました。
特に西日の強くなる夕方から夜間の、暑さがこもりやすいピークの時間帯には、20℃設定にしていても28℃近くまで室温が上がってしまいます。
去年からなんとなく冷えが悪い気がしていましたが、ひどい暑さのせいかと思っていました。しかし去年よりも確実に冷えなくなっているエアコン。
我が家はエアコンが1台しかないので、完全に故障してしまうと絶体絶命の大ピンチ。ということで、メーカーへ点検を依頼したところ、原因は冷媒ガスの漏れでした。
室内機の修理交換が必要で、その間は2~3時間エアコンをストップしなければならないそうで、我が家は完全にエアコン1台のみしかなく、他にエアコンをつけられるところもありません。
この暑さのなか、エアコンを完全に止めるのは危険とのことで、ひとまず冷媒ガスを補充してもらい、なんとか冷えるようになりました。
全館空調1台体制のリスクを痛感
お客様にはいつも「全館空調は快適ですよ」とお勧めしている立場ですが、今回改めて感じたのは「1台で全館をまかなう」ことのリスクです。
普通の家なら「リビングのエアコンが故障しても寝室で過ごせる」といった逃げ道がありますが、全館空調1台の家はそうはいきません。完全に故障してしまったら、本当に大変なことになります。
幸い今回は冷えが弱くなった段階で気づいて対処できましたが、もし気づかずにいて真夏に完全故障していたら...考えるだけでゾッとします。
設計時に考えておきたかったこと
今回の体験を通じて「設計段階でもう少し考えておけばよかった」と思ったことがいくつかあります。
まず、予備のエアコンを設置できるスペースの確保。
実際に設置しなくても「いざという時に置ける場所がある」というだけで安心感が違います。
空調室以外に予備の後付けエアコン用のスペースと配管だけでも準備しておけば、と思いました。
それから、メンテナンスのしやすさ。室外機の点検や清掃がしやすい配置にしておくことの大切さも実感しました。
冷えが悪いと感じたときの対処法
今回学んだのは「小さな違和感のうちに対処する」ことの重要性です。
もし「冷房が効きにくい」と感じたら、まずは以下を確認してみてください。
室内機のフィルターをまずチェック。
汚れているだけで効率が大きく下がります。
室外機の周囲を確認。植木鉢や物置き、雑草などで風の流れが妨げられていませんか?
前面20cm、左右10〜35cm、背面10cm以上のスペースは確保したいところです。
設定温度と実際の室温の関係を記録してみる。去年と比べて明らかに効きが悪くなっていれば、それは機器の不調のサインかもしれません。
そして何より、「おかしいな」と思ったら早めに専門業者に相談すること。
真夏の繁忙期に故障してからでは、修理まで時間がかかってしまいます。
これから家づくりをされる方へ
全館空調は本当に快適で、一度体験すると手放せなくなるシステムです。でも今回の体験を通じて、「快適さ」と「リスク」が表裏一体であることも実感しました。
これから家づくりを検討されている方には、ぜひ「もしもの時」も含めて計画を立てていただきたいと思います。
私たち工務店としても、お客様にはメリットだけでなく注意点もしっかりお伝えし、長く安心して住んでいただける家づくりをサポートしていきたいと改めて思いました。
これから全館空調の家を建てようと考えている方にとって、今回の私の体験談が参考になれば嬉しいです。





