ウォークインか壁付けか、間取りで後悔しないクローゼットの選び方
家づくりの打ち合わせで、意外と盛り上がるのが収納の話です。
中でもファミリークローゼットは、「部屋として独立させるか」「壁に組み込むか」の選択が、その後の暮らしやすさを大きく左右します。
これまでの家づくりでは、ウォークイン型を選ばれる方が多い傾向でした。
しかし、最近は家のサイズがコンパクトになってきたことで、面積を節約できる壁付け型クローゼットも再注目されています!
ウォークイン型ファミリークローゼット ――「隠す・まとめる」を叶える、プライベート空間
扉を開けると、そこは衣類専用の小部屋。家族の服が一か所にまとまり、中で着替えまで完結します。私も数年前に建てた自邸のファミリークローゼットは、迷わずウォークイン型にしました。
リビングに来客があっても、扉を閉めれば中は完全に見えません。家族それぞれのゾーンを決めれば、「夫のスーツ・妻のワンピース・子どもの制服」が干渉しあわずに並び、どこに何があるのか一目瞭然です。
寝室や洗面室などに隣接させれば、朝の支度がその部屋だけで完結します。「生活感を徹底的に隠したい」「着替えはプライベートな空間で完結させたい」という方には、迷わずこちらをおすすめします。
ただしウォークイン型は、中を歩くための通路スペースが必要です。収納として使える壁面が同じでも、その通路分だけ床面積を余分に使うことになります。
広い家なら気にならない話ですが、コンパクトな間取りではリビングや他の部屋から削られる面積として、じわじわ効いてきます。
壁付け型ファミリークローゼット ――面積を無駄にしない、動線重視の収納
廊下や洗面脱衣室、リビングなどの壁面をそのまま収納に。壁付け型クローゼットは、通路と収納を兼ねるため、専用の床面積が要りません。
お風呂上がりに洗面室の壁面からパジャマを取り出し、翌朝は仕事着をサッと選ぶ。洗濯物を畳んだら、その場ですぐ片付ける。家事の動線が自然と短くなります。
浮いた1〜2畳はそのままリビングや子ども部屋に回せるので、「コンパクトな間取りでも収納量は妥協したくない、でもリビングも広くしたい」という方には、この形が突破口になることが多いです。
洗面室のすぐ近くだと湿気を気にされるかもしれませんが、高気密高断熱の家では廊下も洗面室も居室と温度差や湿度差がほとんどないため、心配はいりません。壁付け収納でも衣類の管理環境は十分に整います。
一般的な家では廊下の収納が結露や湿気が溜まりやすいケースもありますが、アイホームでは空気の流れまで計算して間取りに落とし込むため、そうした心配もご無用です。
ウォークイン・壁付け、あなたはどちら派?
ここまで読み進めたかたは、どちらを選べば正解なんだろう?という疑問がわいてきましたよね?
こればかりは、どちらが正解というのはなく、どんな暮らし方をしたいのか、というのを軸に考えると失敗しません。
【ウォークイン型が向いている方】
- 生活感を来客に見せたくない
- 寝室の隣で、着替えを完全に完結させたい
- 収納に面積を使っても、トータルの広さに余裕がある
【壁付け型が向いている方】
- リビングや子ども部屋の広さを優先したい
- 水回り近くに収納を置いて、家事動線を短くしたい
- コンパクトな間取りでも、収納量は妥協したくない
どちらにも当てはまらない、あるいは両方当てはまるという方も、少なくありません。
そういうときは「毎朝どこで着替えているか」を振り返ってみてください。頭で描く理想より、体が覚えている習慣の方が正直です。
間取りで行き詰まったら、収納から解いてみる
面積の使い方に迷ったとき、収納の形を変えることが突破口になることがあります。「なんとなくウォークインにしようと思っていたけど、壁付けにしたら欲しかった広さが生まれた」という話は、打ち合わせの中でよく出てきます。
迷ったときは、ぜひ一度私たちにご相談ください。「なんとなくウォークインかな」くらいの段階でも、全然構いません。間取りを見ながら一緒に悩み、どのような暮らしが向いているのかご提案いたします。

