全館空調の乾燥が気になる!乾燥の理由とおすすめ対策3選
こんにちは。
先週は11月とは思えない真冬並の寒さでしたが、少し寒さが和らぎましたね。暖かい日と冷え込む日を繰り返しながら冬に向かっていくのでしょうか…。
気温差が激しいと体調を崩しやすくなりますので、気をつけていきたいですね。
さて、外がいかなる気候でも、家の中にさえいれば快適が続く全館空調。一方で乾燥が気になるという声もよく聞きます。湿度の低下は、室内の快適さを損なう原因となります。今回は、全館空調が乾燥を招く理由と、その解決策をご紹介します。
全館空調が乾燥を引き起こす理由
全館空調が乾燥するというのは、正しくもあり、間違いでもあります。
どういうことかというと、全館空調だから乾燥するのではなく、寒い空気を暖めるから乾燥するのです。
寒い空気は水分をあまり含まないため、もともと湿度が低い状態です。暖房を使うと室内の温度は上がりますが、同時に湿度がさらに下がり、空気中の水分が奪われます。
湿度には、「絶対湿度」と「相対湿度」があります。
絶対湿度は、空気中に含まれる水蒸気の実際の量を表します。通常は、1立方メートルの空気中に含まれる水蒸気のグラム数で表されます。これは、空気がどれだけ水分を含んでいるかを具体的に示す指標です。
一方、相対湿度は、その空気が保持できる最大の水蒸気量に対する現在の水蒸気の割合を示します。相対湿度はパーセンテージで表され、100%だとその温度での飽和状態となります。普段よく耳にする快適な湿度は約40~60%と言っているのは、相対湿度のことです。
例えば、空気中に含まれる水蒸気量の上限をコップの容量とすると、気温10℃では容量が9.4gですが、気温20℃では17.3gと大きくなります。気温20℃のコップに9.4gの水を入れても、まだ余裕がありますよね。
つまり、空気中に含まれる水分量が同じでも、暖房によって温度が上がるだけで乾燥していると感じるのです。
快適な室内環境をキープ!おすすめの乾燥対策3つ
1. 加湿器を使用する
全館空調を導入した場合、室内の湿度を維持するために加湿器を活用することが重要です。特に乾燥の季節や24時間稼働する冷暖房システムを使う際には、定期的に加湿器を使用することで快適な環境を保つことができます。
一方で、注意点もあります。全館空調は空気を循環させることで家全体の温度を均一化しています。部屋の中の空気が常に循環されるため、加湿器のパワーが家の広さに対して不足していれば、水分は風で流されて家全体に広がり、効果を感じられないかもしれません。
家全体を加湿するには、大型のパワフルな加湿器がおすすめです。マッハシステムの方なら、空調室の近くに加湿器を置くことで、効果的に湿度が部屋全体に回りますよ。
我が家は大型加湿器を2台置いて、なんとか湿度を保っています。
2.洗濯物を室内干しする
冬のお洗濯はどこに干していますか?全館空調のあるお家を検討されているなら、ぜひランドリールームや室内干しコーナーを作るのがおすすめ。
冬は外に干しても、冷たいままで乾きづらいですよね。冬の空気は乾燥しているものの、水分が蒸発しにくいので、暖房で暖かい室内干しのほうがかえって早く乾くかもしれません。エコにもなって、一石二鳥ですよ。
3.入浴後に浴室を開けておく
浴室は湯気をたっぷり含んだ空気が充満していますよね。入浴後にドアを開けておくだけでも、浴室からの湿気が部屋に広がり、乾燥を和らげてくれます。小さなお子様やペットと暮らしている方は、浴槽にお湯を張ったままだと危険なので注意してくださいね。
まとめ
全館空調による室内の乾燥は、暖房による温度上昇と密接に関連しています。この乾燥を和らげるためには、加湿器の利用が効果的です。
家全体を加湿するためには、大型でパワフルな加湿器が有効。また、室内干しや浴室の換気なども、快適な室内環境を保つ手段となります。乾燥に対する工夫をすることで、全館空調を活用しつつ快適な生活空間をキープしましょう。